制作費だけじゃない！整骨院ホームページの維持に必要な費用とは？

2025年04月17日

 

ホームページのリニューアルや新規作成を検討される際、まず気になるのは「制作費にいくらかかるか？」ということですよね。もちろん、初期投資としての制作費は非常に重要です。しかし、ホームページは作って終わり、ではありません。

例えば、新しい車を購入した後のことを考えてみてください。車両本体価格だけでなく、ガソリン代、駐車場代、保険料、税金、そして定期的なメンテナンス費用がかかりますよね？ それと同じように、ホームページも公開し続けるためには、継続的に必要となる「維持費」が存在するのです。

 

「え？制作費以外にもお金がかかるの？」
「『ドメイン代』『サーバー代』って請求が来たけど、これって何に必要なの？」

 

そういった疑問をお持ちの先生もいらっしゃるかもしれません。
見落としがちなこの「維持費」ですが、ホームページを安全かつ効果的に運用し、未来の患者様との大切な接点を守り続けるためには不可欠なものです。

今回は、整骨院・治療院のホームページを維持していく上で、具体的にどのような費用が必要になるのか、その内訳と理由を分かりやすく解説していきます。

 

ホームページ維持に必須の費用【これがないと始まらない！】

まずは、ホームページをインターネット上に公開し続けるために、最低限必要となる費用です。これらは、いわばホームページの「家賃」や「住所登録料」のようなものと考えてください。

 

1. ドメイン費用（年間）

• これって何？:ホームページのアドレス（URL）の「〇〇.com」や「〇〇.jp」の部分です。インターネット上の「住所」にあたります。世界に一つだけの、先生の治療院専用のアドレスを維持するための費用です。

 

• なぜ必要？:これがないと、患者様は先生のホームページにアクセスできません。独自のドメインは、信頼性の証にもなります。

 

• 頻度と費用目安:通常、1年ごとの更新が必要です。費用はドメインの種類（.com, .jp, .net など）によって異なりますが、年間で1,000円～5,000円程度が一般的です。（人気のドメインや特殊なものはもう少し高くなることもあります）

 

2. レンタルサーバー費用（月額 or 年額）

• これって何？:ホームページのデータ（文章、画像、プログラムなど）を保管しておく場所（コンピューター）を借りるための費用です。インターネット上の「土地」や「建物」の賃料のようなイメージです。

 

• なぜ必要？:このサーバー上にデータがあるからこそ、世界中の人がインターネットを通じて先生のホームページを閲覧できます。サーバーがなければ、ホームページは表示されません。

 

• 頻度と費用目安:月払いまたは年払いが一般的です。費用はサーバーの性能（表示速度、容量、安定性など）やサポート体制によって大きく異なります。安いもので月額数百円から、一般的なもので月額1,000円～5,000円程度、高機能なものだと月額1万円以上することもあります。
  • 注意点:安さだけで選ぶと、表示速度が遅かったり、アクセスが集中すると不安定になったり、セキュリティ面に不安があったりすることも。治療院の規模やホームページに求める機能に合わせて、適切なプランを選ぶことが重要です。

 

3. SSL証明書費用（年間 or 無料の場合も）

• これって何？:ホームページと閲覧者（患者様）の間の通信を暗号化するための「電子証明書」です。URLが「http://」ではなく「https://」で始まり、ブラウザのアドレスバーに鍵マークが表示されるのは、SSL化されている証拠です。

 

• なぜ必要？:
  • セキュリティ向上:お問い合わせフォームなどから送信される個人情報を保護します。
  • 信頼性向上:患者様に「このサイトは安全だ」という安心感を与えます。
  • SEO効果:GoogleもSSL化を推奨しており、検索順位にも影響すると言われています。

 

• 頻度と費用目安:通常、1年ごとの更新が必要です。最近では、レンタルサーバーのプランに無料のSSL証明書（Let’s Encryptなど）が含まれているケースが多いです。別途有料の証明書が必要な場合もありますが、一般的な整骨院サイトであれば、まずは無料のもので十分な場合がほとんどです。有料の場合は年間数千円～数万円程度かかることもあります。

 

上記3つは必須費用ですが、ホームページをより安全に、そして効果的に運用していくためには、以下の費用も考慮に入れることをお勧めします。

 

4. ホームページ保守・管理費用（月額 or 年額）

• これって何？:ホームページを常に最適な状態に保つための、定期的なメンテナンス作業にかかる費用です。具体的には… 
  • システム・ソフトウェアの更新:WordPressなどのCMS本体や、機能を追加するプラグインは、セキュリティ強化や機能改善のために頻繁にアップデートされます。これを怠ると、不正アクセスの原因になります。 
    
    • 定期バックアップ:万が一のデータ消失や改ざんに備えて、定期的にサイト全体のデータをバックアップします。
    • セキュリティ監視:不正なアクセスやマルウェア（ウイルス）の侵入がないか、基本的な監視を行います。
    • 簡単な修正対応:電話番号の変更や、ちょっとした文章修正などを、月数回までなら対応してくれるプランもあります。

 

• なぜ必要？:専門知識がないと難しいシステムの更新やセキュリティ対策、バックアップなどを専門家に任せることで、先生は安心して日々の施術に集中できます。問題を未然に防ぎ、万が一の際も迅速な復旧が期待できます。「転ばぬ先の杖」のような費用です。

 

• 頻度と費用目安:月額または年額での契約が一般的です。サポート内容によって費用は大きく変動しますが、月額で5,000円～30,000円程度がボリュームゾーンでしょうか。（どこまでの作業を含むかで大きく変わります）

 

5. コンテンツ更新・追加費用（都度 or 月額）

• これって何？:新しい施術メニューのページを追加したり、ブログ記事の作成を依頼したり、症例紹介ページを作成したり…といった、ホームページの内容を充実させるための作業費用です。

 

• なぜ必要？:ホームページは常に新鮮な情報を提供し続けることで、患者様にとっても、検索エンジンにとっても価値が高まります。定期的な情報発信は集客に繋がります。

 

• 頻度と費用目安:これは、必要に応じて都度依頼するか、保守管理費用にブログ更新サポートなどが含まれている場合もあります。費用は作業内容や量によって大きく異なります。

 

まとめ：維持費を理解し、計画的なホームページ運用を

いかがでしたでしょうか？ ホームページには、制作費だけでなく、

 

1. ドメイン費用（年）
2. サーバー費用（月/年）
3. SSL証明書費用（年/無料の場合あり）

 

といった必須の維持費がかかります。さらに、サイトを安全・健全に保ち、効果を高めるためには、

 

1. 保守・管理費用（月/年）
2. コンテンツ更新・追加費用（都度/月）

 

も考慮しておくと安心です。

 

これらの維持費を「単なるコスト」と捉えるのではなく、「ホームページという重要な集客ツールを活かし続けるための投資」と考えることが大切です。特に、保守・管理を専門家に任せることは、先生の時間と労力を節約し、予期せぬトラブルからホームページを守る上で、非常に有効な手段と言えるでしょう。

 

ホームページ作成を依頼する際には、初期費用だけでなく、これらの維持費についても事前にしっかりと説明を受け、年間でどのくらいの費用がかかるのかを把握しておくことをお勧めします。

 

「骨院HP専科」では、初期費用とご利用料金に上記の費用をすべて含めてサービスをご案内しております。
ご不明な点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。