保険診療と自費メニュー、HPでの打ち出し方は何が違う?
2025年07月26日

「ホームページに保険診療と自費メニュー、両方載せてるけど、なかなか自費が増えないなぁ…」
「患者さんは保険と自費、どっちを見て来院してるんだろう?」
こんなふうに感じたことはありませんか?
実は、保険診療と自費メニューは、患者さんの「求めているもの」がまったく違います。同じように紹介していては、どちらの良さも伝わりません。たとえば、定食屋さんとフレンチレストランを同じ宣伝方法で売り出すようなものです。
今日は、難しい専門用語は使わずに、保険診療と自費メニューの「打ち出し方」の違いをご紹介します。これを意識するだけで、ホームページから来院する患者さんの質が変わってくるはずです。
患者さんの「心の声」を聞いてみよう
まず、保険診療と自費メニューを探している患者さんが、それぞれどんなことを考えているか、想像してみましょう。
保険診療を探す患者さんの「心の声」
保険診療を探している患者さんは、こんなことを考えています
- 「昨日、ぎっくり腰になっちゃった。早く痛みを何とかしたい!」
- 「子どもが転んで足を捻ったみたい。近くで保険が使える所はどこかな?」
- 「料金はどのくらいかかるんだろう?あまり高いと困るな…」
- 「仕事帰りに寄れる所がいいな。予約は必要かな?」
保険診療の患者さんは、「急な痛みやケガ」「費用を抑えたい」「アクセスの良さ」「安心感」を重視しています。
自費メニューを探す患者さんの「心の声」
一方、自費メニューを探している患者さんは、こんなことを考えています
- 「もう何年も肩こりがひどくて…。根本的に治したい」
- 「病院で『異常なし』と言われたけど、体の不調は続いている…」
- 「産後から骨盤がずれたままで、腰痛が良くならない」
- 「少しお金がかかっても、ちゃんと良くなるなら通いたい」
自費メニューの患者さんは、「根本改善」「長年の悩み」「質の高い施術」「専門性」を求めています。
この違いを理解することが、ホームページ作りの第一歩です。
保険診療の打ち出し方:安心感と手軽さを伝える
保険診療は「安心して通える」「手軽に利用できる」ことをアピールしましょう。
「保険が使える」ことを分かりやすく伝える
トップページの目立つ場所に、「各種保険取扱い」「保険診療対応」と大きく表示しましょう。そして、どんな症状が保険適用になるのかを具体的に説明します。
例:「交通事故、打撲、捻挫、挫傷(肉離れ)、骨折・脱臼の応急処置などの急性のケガは、保険適用となります」
また、初めての方が不安に思う「料金」についても、目安を示しておくと親切です。
例:「3割負担の場合、初診料○○円、2回目以降○○円~」
「通いやすさ」をアピールする
保険診療の患者さんは「通いやすさ」を重視します。以下の情報を分かりやすく伝えましょう
- 場所(駅から徒歩○分、○○スーパーの近くなど)
- 駐車場の有無
- 診療時間(特に夜間や土日対応があれば強調)
- 予約の要・不要
- バリアフリー対応
例:「仕事帰りでも通える!平日夜8時まで受付」「お買い物ついでに気軽にお立ち寄りください」
「親しみやすさ」を写真で表現する
保険診療のページには、温かみのある写真を使いましょう
- 笑顔の先生・スタッフの写真
- 明るく清潔な院内の様子
- 地域の行事に参加している写真
写真から「気軽に通える」「話しやすい先生」という印象が伝わると、初めての患者さんも安心して来院できます。
「地域密着」をアピールする
保険診療は「近所の信頼できる先生」というイメージが大切です。
例:「○○町で15年、地域の皆様の健康をサポートしています」
「地元の少年野球チームの公式トレーナーを務めています」
自費メニューの打ち出し方:価値と専門性を伝える
自費メニューは「なぜお金を払う価値があるのか」を伝えることが大切です。
「根本改善」を強調する
自費メニューを探している患者さんは、長年の悩みを抱えていることが多いです。「根本から改善できる」ことを伝えましょう。
例:「長年の肩こり・腰痛、あきらめていませんか?」
「病院では『異常なし』と言われたけれど、つらい症状は続いている…そんな方へ」
「なぜ自費なのか?」を丁寧に説明する
患者さんは「なぜ保険が使えないの?」と疑問に思うかもしれません。自費メニューが必要な理由を分かりやすく説明しましょう。
例:「保険診療では時間や施術内容に制限があり、慢性的な症状の根本改善が難しい場合があります。自費メニューでは、一人ひとりの状態に合わせて、時間をかけた丁寧な施術が可能です。また、カウンセリングにじっくり時間をかけ、最新の技術や設備を使った施術も提供できます」
「他院との違い」を具体的に示す
自費メニューでは、「なぜうちの院を選ぶべきか」を明確に伝えましょう。
- 先生の専門資格や経験
- 独自の施術法や設備
- 他院にはない特徴
例:「院長は○○協会認定の資格を持ち、年間○○人の施術実績があります」
「当院独自の○○メソッドは、一般的な整体では改善しにくい症状にも効果的です」
「結果」を見せる
自費メニューで最も効果的なのは、「結果」を見せることです。
- ビフォーアフター写真(姿勢改善、骨盤矯正など)
- 具体的な数字を含む改善事例(「3回の施術で10年来の腰痛が改善」など)
- 患者さんの声(年齢・性別・症状も添えると共感を呼びます)
例:「産後5年間悩んでいた骨盤の歪みが、○回の施術で改善しました。育児の腰痛から解放されて、子どもと遊ぶ時間が楽しくなりました(30代女性)」
「専門性」を感じさせる写真を使う
自費メニューのページには、「専門性」や「質の高さ」を感じさせる写真を使いましょう
- 真剣に施術する先生の姿
- 最新の設備や機器
- 清潔で整った施術室
写真から「プロフェッショナル」「質の高い施術」という印象が伝わると、自費メニューの価値を理解してもらいやすくなります。
ホームページの構成:保険と自費を上手に「棲み分け」する
多くの整骨院では保険診療と自費メニューの両方を提供していますね。患者さんが混乱しないよう、上手に「棲み分け」をしましょう。
トップページで「入り口」を分ける
トップページには、保険診療と自費メニュー、それぞれの「入り口」を分かりやすく設けましょう。
例:
「急なケガ・痛みでお悩みの方(保険診療)」
「根本改善を目指したい方(自費メニュー)」
それぞれのボタンを大きく、目立つように配置します。
それぞれのページで「呼びかけ」を変える
保険診療のページと自費メニューのページでは、見出しや文章の調子を変えましょう
- 保険診療:「急な痛みに素早く対応します」「各種保険取扱い」
- 自費メニュー:「根本から改善する特別メニュー」「一人ひとりに合わせた施術プラン」
料金表示の方法を変える
料金表示も、それぞれ異なる方法で行いましょう
- 保険診療:「初診料○○円(3割負担の場合)」「再診料○○円~」
- 自費メニュー:「骨盤矯正コース:○○円(60分・検査・カウンセリング込み)」
自費メニューでは、「何が含まれているか」「どんな価値があるか」も一緒に伝えることが大切です。
「迷っている患者さん」への橋渡しを作る
保険と自費、どちらが自分に合っているか迷う患者さんもいます。そんな方のために「橋渡し」を作りましょう。
例:「どのメニューが自分に合うか迷ったら、まずはお気軽にご相談ください。お電話やLINEでもご質問にお答えします」
相談窓口を設けることで、患者さんは安心して問い合わせてくれます。
実践!ホームページ改善のポイント
実際に、今あるホームページを見直してみましょう。
保険診療ページのチェックポイント
- トップページから保険診療の情報に簡単にたどり着けるか
- 保険適用となる症状が明確に書かれているか
- 料金の目安が示されているか
- 通いやすさ(場所、時間など)が分かりやすく伝わるか
- 親しみやすい写真や文章になっているか
- 次のステップ(電話予約など)が明確か
自費メニューページのチェックポイント
- トップページから自費メニューの情報に簡単にたどり着けるか
- 各メニューの特徴や効果が具体的に書かれているか
- なぜ自費なのかの説明があるか
- 料金と含まれるサービスが明確か
- 結果(写真や体験談)が示されているか
- 専門性や先生の強みが伝わるか
- 次のステップ(相談予約など)が明確か
注意すべき法的ポイント
保険診療に関する表現には注意が必要です
- 「何でも保険が使える」という誤解を招く表現は避ける
- 保険適用外の施術を保険診療として案内しない
- 自費と保険の混合診療に関する誤解を招かないよう注意する
必要に応じて「保険適用には条件がございます。詳しくはお問い合わせください」といった注意書きを入れましょう。
患者さんの気持ちに寄り添うホームページを
保険診療と自費メニュー、それぞれの「打ち出し方」の違い、お分かりいただけましたか?
保険診療は「安心感」「手軽さ」「地域密着」
自費メニューは「価値」「専門性」「結果」
この違いを意識してホームページを作ることで、それぞれの良さが患者さんに伝わり、適切な患者さんとの出会いが増えていきます。
でも一番大切なのは、「患者さんの気持ちに寄り添う」こと。保険診療を求める患者さんも、自費メニューを探す患者さんも、みんな「痛みから解放されたい」「元気になりたい」という同じ思いを持っています。
その思いに応えるために、どんな情報を、どんな風に伝えればいいのか。常に患者さんの立場に立って考えることで、きっと「選ばれる」ホームページが作れるはずです。
完璧を目指す必要はありません。一つずつ、できるところから改善していきましょう。先生の素晴らしい技術を、より多くの患者さんに届けるために、ホームページという「24時間働く優秀なスタッフ」を上手に活用していきましょう!


